競馬をやってみると、先行についてこんなギモンが出てきます。
「競馬の先行ってなに?」
「先行ってどんな脚質?」
「先行馬の得意な競馬場やペースって?」
この記事を最後まで読めば、これらすべてのギモンを解決できますので、ぜひご覧ください!
競馬の先行とはどんな脚質?
競馬の先行とは、大まかに表現すれば逃げではないが、わりと前の方にポジションを取る脚質のことです。
具体的には、レース中の順位で見ると、逃げ馬の直後の2番手から5番手前後までを先行という傾向にあります。
スタートに長けているだけではなく、騎手の指示通りに動ける「折り合いのつく」馬にとってベストな脚質です。
実際、ペースにほとんど左右されにくく、馬群に揉まれにくいことで、もっとも成績が安定しやすい脚質と言われています。
先行馬が得意なペース・競馬場は?
競馬で先行する馬にも得意なペースや競馬場がありますので、どういった展開が有利なのか見ていきましょう。
先行馬が得意なペースはスローペース
競馬で先行する馬は基本的にはスローペースが有利ですが、どんな展開でも大きな振りを受けることは少ない脚質です。
瞬発力に長けている場合は、スローペースがより有利で、持続力(スタミナ)に長けている場合は、ハイペースでも意外と有利というのが、大まかな判断基準になります。
ただし、最近はレース全体的にスローペース傾向が強く、馬群が「ひとかたまり」になりやすいです。
そのため、前にいる馬が邪魔になりにくい先行馬は、かなり成績が安定しやすいと言ってよいでしょう。
先行馬が得意な競馬場はペースによる
基本的には直線が短い競馬場が得意ですが、東京競馬場のような直線の長いコースでも、スローペースでそのままゴールまでなだれ込むケースも多く見られます。
そのため、コースによって極端な有利不利はないと見て良いです。
競馬で先行を代表するサラブレッド5頭
競馬で先行を得意戦法とする、名馬たちを5頭紹介します。
- ジェンティルドンナ
- ダイワメジャー
- タイキシャトル
- メジロマックイーン
- シンボリルドルフ
では、1頭ずつ見ていきましょう。
先行馬(1)ジェンティルドンナ
競馬で先行を得意とする代表のサラブレッド1頭目は、ジェンティルドンナです。
牝馬でありながら、ジャパンカップ連覇に有馬記念制覇と、まさに女傑の名にふさわしい牝馬です。
オークスをレコードで突き放して勝つなど、スタミナもありましたが、牡馬との戦いでは、先行してスローからの瞬発力勝負で強さを発揮しました。
先行馬(2)ダイワメジャー
競馬で先行を得意とする代表のサラブレッド2頭目は、ダイワメジャーです。
こちらもタフなスピードがあり先行から粘り込む競馬で、マイルチャンピオンシップ連覇含むG1を5勝した名馬です。
サンデーサイレンス産駒のなかでは珍しく、マイルが得意で瞬発力より持続力に長けたタイプでした。
先行馬(3)タイキシャトル
競馬で先行を得意とする代表のサラブレッド3頭目は、タイキシャトルです。
マイル以下の短距離路線では、こちらも最強馬候補として名前がでてくる外国産馬です。
前にポジションを取りスッと抜け出す脚と持続するスピードで、海外マイルG1レースを代表するジャック・ル・マロワ賞を制し、欧州遠征の基礎を築いた馬でもあります。
先行馬(4)メジロマックイーン
競馬で先行を得意とする代表のサラブレッド4頭目は、メジロマックイーンです。
天皇賞(春)を連覇し、菊花賞や宝塚記念に勝利したステイヤー(長距離得意な馬)で、オルフェーブルの母父としても知られています。
強豪馬としては瞬発力にやや欠けた部分はあったものの、圧倒的なスタミナとパワーに先行力をフルに活かした競馬の上手さで、安定した成績を残しました。
天皇賞(秋)における圧勝からの斜行による最下位降着は、未だに語り草です。
先行馬(5)シンボリルドルフ
競馬で先行を得意とする代表のサラブレッド5頭目は、シンボリルドルフです。
「皇帝」の異名を欲しいままにし、未だに最強馬候補の一角として挙げられる、クラシック3冠・G1計7勝の名馬です。
同時代の三冠馬であるミスターシービーを先行脚質で一蹴し、先行=王者の戦法はこの馬が印象付けた感もあります。
現代競馬でもっとも弱点の少ない脚質とは先行である
スロー・ハイペースのような、どのパターンのレース展開にも左右されづらく、不利も受けづらいのが先行の大きな特長であり魅力です。
名馬と呼ばれる馬や強豪馬にも多く見られる脚質で、昨今のスローペース傾向のある多くのレースでも安定した成績が望めます。
そういう意味では、まさに脚質の中の「王道」と言っても過言ではないでしょう。
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