競馬の脚質

競馬の「逃げ」ってどんな脚質?歴代の最強逃げ馬を紹介!

競馬をやってみると、逃げについてこんなギモンが出てきます。

「競馬の逃げってなに?」
「逃げってどんな脚質?」
「逃げの得意な競馬場やペースって?」

この記事を最後まで読めば、これらすべてのギモンを解決できますので、ぜひご覧ください!

競馬の逃げとはどんな脚質?

競馬の逃げとは、そのままズバリ、スタートから先頭に立ってレースを引っ張る脚質のことです。

通常はゲートを出てから早い段階で先頭に立ちますが、ペースが遅い場合、ある程度レースが進行してから先頭に立つこともあります。

その逃げを戦法の中心とする馬を「逃げ馬」と呼びます。

逃げ馬は、気性的に他馬を怖がったり、先頭じゃないと気が済まないタイプが多いです。

さらに、競馬の逃げと言っても、以下の2つのパターンに分けられます。

逃げのパターン2つ
  1. 大逃げ
  2. ため逃げ

では、1つずつ見ていきましょう。

(1)大逃げ

大逃げとは、逃げ馬が後ろの馬たちを、かなり引き離して逃げるパターンを言います。

どの程度を大逃げと呼ぶかについては確実な定義はありませんが、少なくとも5馬身以上は離している場合に限定されるでしょう。

レースの展開によっては、50m以上引き離す場合もあります。

(2)ため逃げ

ため逃げとは、「ためて逃げる」という意味で、うしろの馬を引き付けながら、先頭を譲らずに逃げるパターンを言います。

このパターンは、本来逃げ馬ではない馬が、前に行きたい馬がいない場合に、しょうがなく押し出されて逃げるようなケースでも見られます。

逃げ馬が得意なペース・競馬場は?

競馬の逃げには、得意な競馬場やレースのペースがありますので、このデータを参考に競馬の予想をしてみてください。

逃げ馬が得意なペースはスローペース

逃げ馬が得意なペースは、スタミナを残したまま直線を迎えられる、スローペースです。

ほかの馬と比較して、最短距離を通れる上にスタミナを減らさずにすみ、さらに直線で先頭に立っているぶん有利だからです。

ただし、スピードの絶対値が違う場合や、瞬発力に欠けるがスタミナでほかの馬より優れている場合は、ペースが速い方が有利なこともあります。

逃げ馬が得意なコースは直線の短いコース

逃げ馬が得意な競馬場は、ほかの馬が直線で脚を伸ばす余地が少ない、直線の短いコースです。

具体的には小回りのローカルコースや、中山競馬場、阪神競馬場の内回りコースなどです。

加えてコースの高低差が少ないコースも、スタミナのロスが少ないので有利とされ、その点も多くのローカルコースが当てはまります。

競馬で逃げを代表するサラブレッド5頭

競馬ファンを魅了するサラブレッドはたくさんいます。

とくに逃げ馬は勝ち方が印象に残りやすく、記憶に残る名馬が多いです。

逃げ馬(1)キタサンブラック

競馬で逃げを得意とする代表のサラブレッド1頭目は、キタサンブラックです。

あのサブちゃんの愛馬として、中央競馬G1を7勝したことで有名です。

純粋な逃げ馬というワケではありませんが、多くのレースで逃げか2・3番手(いわゆる番手)で競馬をして結果を出しました。

逃げ馬(2)エイシンヒカリ

競馬で逃げを得意とする代表のサラブレッド2頭目は、エイシンヒカリです。

日本ではG1は勝てなかったものの、海外でG1を2勝しました。

大逃げしたものの、直線で大きく外に寄れながら勝ったアイルランドトロフィーは、多くの競馬ファンを驚かせました。

逃げ馬(3)タップダンスシチー

競馬で逃げを得意とする代表のサラブレッド3頭目は、タップダンスシチーです。

古馬になってから本格化あとは、スタミナに裏付けられた持続力を武器に、逃げるか道中で先頭に立つ競馬で結果を残しました。

不良馬場を大逃げしながら、9馬身差で勝ったジャパンカップがベストレースです。

逃げ馬(4)サイレンススズカ

競馬で逃げを得意とする代表のサラブレッド4頭目は、サイレンススズカです。

中距離限定で最強馬と言えば、この馬を挙げる人も多く、サンデーサイレンスの最高傑作と評価する人もいます。

宝塚記念でG1初勝利のあと、毎日王冠でグラスワンダーやエルコンドルパサーに逃げて圧勝し、前途洋々と思われました。

しかし、本番の天皇賞秋でレース中に故障し、この世を去った悲劇の名馬としても知られています。

逃げ馬(5)ツインターボ

競馬で逃げを得意とする代表のサラブレッド5頭目は、ツインターボです。

G1勝ちは1つもないものの、競馬ではいつも大逃げをしてファンを楽しませました。

勝つ時は、道中はほかの馬を引き離してセーフティリードで楽勝、負ける時は惨敗と、逃げ馬の典型でした。

逃げは目立つだけではなく、レースを支配することも可能な脚質

最近は距離体系が整ってきたことや、ためて瞬発力勝負が重視されること、そして目標とされやすいこともあり、積極的に逃げる馬が少なくなってきています。

しかしながら、自分でペースを作り出すことができ、最短コースを通れる逃げは、決してデメリットだけではありません。

特に、スピードとスタミナが優れており、先頭に立って一度も抜かれることがない逃げは最強の脚質ではないでしょうか。

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