九州の福岡県北九州市にあり、冬と夏の開催で大きな盛り上がりを見せるのが小倉競馬場です。
小倉競馬場では、短距離重賞の小倉2歳Sや北九州記念、中距離重賞の小倉大賞典や小倉記念が行われます。どれも競馬ファンにとっては名物レースとなっており、長く親しまれています。
では、そんな小倉競馬場は全体的にどんな特徴があるのか、距離別コースの特徴ごとに予想のポイントをみていきましょう。
小倉競馬場の特徴
小倉競馬場は芝・ダートともにコースに起伏がほとんどない、典型的な平坦コースとなっています。
小回りコースのためそれぞれのコーナーはきつく、コーナーで外に大きくふくれてしまうことが多いです。そのため、全体的に内枠で逃げ、先行できる馬が有利となっています。
また、特に短距離では先行争いが激しくなることが多く、ハイペースになりやすいです。そのため、ハイペースで先行した馬がバテれば、差しや追い込みを得意とする馬の活躍もあります。
芝1000m
小倉競馬場の芝1000mはほとんど行われないコースですが、行われれば内枠の逃げ・先行が有利です。
ペースダウンする間もなくすぐにゴールとなりますので、スタートを決めてそのままスピードで押し切れそうな馬を狙うのがおすすめです。
芝1200m
小倉競馬場の芝1200mは先行争いが激しくなるため、ハイペースになることも珍しくありません。ただ、それを考慮しても、逃げる馬や先行する馬が有利なコースです。
特に開催がはじまってから1周目、2週目ぐらいは芝(馬場)の状態が良いため、前に行った馬の前残りに期待できます。
そのため、前走で逃げている馬や先行している馬を中心に馬券を組み立てるのが基本です。そして、その戦法を取りやすい内枠の馬が、本命として相応しいです。
ただ、あまりにハイペースになると前残りが厳しくなって差しや追い込み馬も届きますので、それらの馬を無印にせず、おさえで買っておくのが無難でしょう。
芝1700m
小倉競馬場の芝1700mはスタート後すぐに1コーナーに入っていくのが特徴です。
そのため、内枠の馬のほうが距離損しませんので、外枠よりも内枠の馬を中心に買うのがおすすめです。
1コーナーに距離ロスすることなくすんなり入れて尚且つ先行できる馬は、そのまま2コーナーから4コーナーまでインコースを走りやすくなります。
よって、そのままスローペースに落とし込んでの前残り決着がよく見られます。
開催の後半になって馬場が荒れてくれば、外枠の差し追い込み馬にもチャンスが生まれます。ですが、内枠で先行できる馬が有利なのことは否定できません。
芝1800m
小倉競馬場の芝1800mはコーナーを4回まわるコースとなるため、終始インコースを走りやすい内枠の馬が有利です。
ただ、先行争いがあまりに激しかったり、断然人気の馬が内枠にいたりすると馬群に包まれる恐れがあります。すると、外枠の馬にも勝てる可能性が出てくるでしょう。
3コーナーから4コーナーにかけてスムーズにポジションを上げていき、直線までに前のポジションまで来れるような馬は、外から一気に差し切ることも期待できます。
人気がある馬だとやや厳しいですが、内枠にいる人気馬の様子をうかがいながら走れそうな馬は、穴をあけることもあるため要マークです。
芝2000m
小倉競馬場の芝2000mはスタートしてから正面スタンド前を走り1コーナーに入るため、各馬思い通りのポジションを取りやすいです。
ペースはハイペースになりやすく、向正面でペースが落ちて再び加速させるため、差し・追い込みの馬に向いています。
そのため、内枠だからといって圧倒的な人気になっている馬には注意が必要です。反対に外枠で人気を落としている馬は、軽視しないほうが良いでしょう。
芝2600m
芝2600mは小回りの小倉競馬場を1周半もする長距離レースの1つです。
長距離レースだけにペースは速くなりにくく、ゆったりとしたスローペースになることが多いです。そのため、前のレースが同じように長距離戦で、先行できそうな馬が有力といえます。
ただし、気をつけなければいけないのは枠順で、いくら先行して好成績を残している馬でも、外枠に入ってしまうと不利です。
人気がないならまだしも前走で好走していれば人気になりやすいので、レース中ずっと外を走らされてスタミナを消費してしまいます。
それでは2600mという長距離を走り切れませんから、内枠から無理なくインコースを走れそうな馬に注目です。
ダート1000m
小倉競馬場のダート1000mは、持ち前のスピードをスタートから存分に発揮できる馬が強いコースです。
ややハイペース気味だったとしても、直線でバテることなくそのまま押し切れるケースも珍しくありません。
予想で狙いたいのは、軽ハンデの馬です。減量の恩恵がある若手騎手が乗っている馬、あるいは牝馬も積極的に狙うといいでしょう。
先行力があって前に行ける馬なら内枠でも外枠でも関係なくチャンスがあります。つまり、とにかくスピードが持ち味でハンデの軽い馬が好走しやすいコースです。
ダート1700m
小倉競馬場のダート1700mは、ハイペースで先行してもバテない持続力のある馬が好走しやすいコースです。
このコースは常に先行争いが激しくなりやすいため、スタミナのある馬に有利です。
ハイペースで先行して後ろの馬をバテさせ、差しや追い込みが届かないようにできれば、平坦な直線を活かして先行している馬がそのまま押し切れます。
このようなレース展開になりやすいため、京都や阪神、中山のダート1800mで好走した差し馬がペースに上手くのりきれず、人気で惨敗することがあります。
ですので、同じダート1700mのローカル競馬場で実績を残す馬が強く、先行して持続力のありそうな馬には注目です。
ダート2400m
小倉競馬場のダート2400mは、ほかの競馬場の似たような距離で好走している馬が狙い目です。
よく行われる条件のダート1800mと比較して600mも長いため、ダート2400m前後で好走している馬に注目するといいでしょう。
レース展開としては、どの馬も前残りを狙いますので3コーナーくらいから早めに仕掛ける馬が多いです。
ただ、その仕掛けが早過ぎると中団で待機していた馬が最後の直線で差し切ることもあります。そのため、必ずしも先行だけが有利というわけではありません。
つまり、予想ではまず距離適性を重視するのがおすすめです。
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