普段馬券を購入する方の中には、中央開催(東京・中山・京都・阪神)しか購入しないという方も、いるのではないでしょうか。
しかし、馬券もある程度購入していくと必ずこう思うときが来ます。
「ローカル競馬って面白い」と。
そのローカル競馬場の中でも比較的開催の多い福島競馬場は、馬場の傾向さえ掴めばおいしい馬券を取ることもできる競馬場です。
ぜひローカル競馬にもチャレンジしていただきたいと思います。
目次
福島競馬場のコースの特徴
福島競馬場は、芝コースが1周1600mで直線が292m、ダートコースが一周1444.6mで直線が295.7mと小さな競馬場になります。
いっぽうで直線の残り100mあたりから高低差およそ1mの登り坂があります。平坦ではないので、逃げ切りばかりではないというのは覚えておいてください。
ただし、やはり小回り競馬になりますので、コーナーリングの巧拙や先行できる脚質は重要です。馬柱をみて、先行経験のある馬を中心に選ぶのが無難といえるでしょう。
なお、開催が後半になるにつれて芝は内側が荒れてきます。そうなりますと、馬場のキレイな外側から鮮やかに直線で差し切るシーンも見受けられます。
なので、開催前半は先行する馬を、開催後半は差し追い込みの馬もアリと覚えておいてください。
ただし、ダートは全般的に先行有利です。
芝1000m
福島競馬場の芝1000mは、向こう正面半ばからスタートです。
スタートしてすぐにコーナーが待っていますので、先行力のある馬が中心になりますが、このコースは新馬戦など過去の戦績が分からない馬が出走するレースが多いです。
そのため、調教のタイムが良い、早熟血統、内枠などある程度有利に進められそうなポイントを掴むのが良いでしょう。
芝1200m
福島競馬場の芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートします。スタート後は直線を走って3コーナーへ向かっていきますので、走りやすいためかハイペースになるケースが多く見られます。
ただ、ハイペースになりますが開催前半は馬場の状態もいいので、そのまま先行して押し切るケースが多いです。
しかし、開催後半になると、馬場の悪い内側を走りつづけた先行馬が残り100mでパタッと止まる展開が増えてきます。
そうなると、外側からの差し馬が台頭してガラッと顔ぶれが変わりますので、見ていて面白いです。
なお、開催前半は東京や京都などの広い馬場で先行して負けた馬を、開催後半になると福島芝1200mで差し届かなかった馬が狙い目になります。
惨敗後の一変となるため、人気薄のケースが多いです。穴狙いならこのパターンでしょう。
芝1700m
福島競馬場の芝1700mは、ゴール板手前からのスタートとなります。
スタート後すぐに1コーナーがあるため、基本的には内枠が有利です。脚質としては先行が有利ですが、これが外枠に入ったときは人気でも疑った方がいいでしょう。
また、コース適性も重要になりますので、過去の戦績は必ずチェックしてください。
芝1800m
福島競馬場の芝1800mは、重賞競走も行われるポピュラーなコースです。
基本的には芝1700mと傾向は変わりませんが、直線の坂の手前から発走となるためスタートが下手な馬は置いていかれるケースもあります。
やはり、先行力が重要になりますので、コース適性は注視してください。
なお、重賞競走になると差し切るだけの体力を持った馬が多くなるため、先行力だけでは勝ち切ることはできません。
このコースは「福島牝馬ステークス」と「ラジオNIKKEI賞」が行われますが、毎年差し追い込み馬が台頭してきます。
後ろから行くから厳しいだろうと安易に考えず、展開を読んだ上でこうした馬を相手に加えるといいでしょう。
芝2000m
福島競馬場の芝2000mは、4コーナー奥の引き込みからスタートします。
スタート後はしばらく直線になりますので、先行争いは激しくなる傾向にあります。そのため、先行馬にとってはかなり厳しいコースになると思ってください。
少頭数であってもその傾向は変わらないため、スタミナに裏付けのない先行馬は疑ってかかった方が良いでしょう。
イメージとしては、2000mちょっとを走れるだけのスタミナを持っている馬といった感じです。2000mギリギリですと、最後にバテてしまうことが考えられます。
枠の有利不利は特にありませんが、どういうわけか福島の芝2000mで実施される七夕賞では7枠が多く来ます。七夕賞を検討される際には、7枠に注意しておきましょう。
芝2600m
福島競馬場の芝2600mは、向こう正面中ほどからスタートします。
スタート位置だけなら芝1000mと同じですが、芝2600mはゴール板を通過後もさらにもう一周します。すると、合計6回のコーナーを回るため、単純にスタミナがあるというだけでは押し切れません。
この距離で要求されるのは小回り適性のため、同じ小回りの札幌や函館、小倉の戦績にも注目するといいでしょう。
ペースとしては、長距離のためそこまで速くはなりません。そのため、器用にまくりができる馬が台頭したりします。
過去の戦績で3コーナーから4コーナーにかけて一気に先団に取り付けた経験のある馬であれば、一気にまくりを仕掛けてくる可能性もあります。
福島は小回りで直線が短いため、こうした脚質はハマれば一気に突き抜けることが考えられます。
過去の戦績は要注意です。
ダート1000m
福島競馬場のダート1000mは、向こう正面の2コーナーあたりからスタートします。
スタート後は直線が続くため、距離も相まってペースは激化します。ただし、どんなにハイペースになろうとも追い込みがズバッと決まるケースはほぼありません。
前に行く馬同士が潰し合いをしながら、脱落せずに残った馬が上位に残るといったイメージです。
枠としては、馬群に包まれにくい外寄りが有利です。外枠の先行馬であれば、砂を被らずによいポジションを取れますので、福島競馬場ダート1000mはこうした馬を中心に狙うといいでしょう。
ダート1150m
福島競馬場のダート1150mは、2コーナー奥の引き込みからスタートをします。
福島競馬場のダート短距離と言えばこのコースが主流で、一日に一度も使用されない日は無いと言っても過言ではありません。
この距離の発送地点は芝になるためダッシュが効かせやすくなり、さらにはスタート直後に直線を走って3コーナーへ向かうため、基本的にペースは速いです。
しかし、コーナーで息が入るのか、4コーナーで先頭を走っているような馬はそのまま押し切ってしまうケースが多いです。
ですから、ダート1150mの馬券を予想する際には「どの馬が逃げるのか」「どの騎手なら逃げそうなのか」を考えるのが良いでしょう。
追い込み一手の馬には厳しいコースとなっています。
ダート1700m
福島競馬場のダート1700mは、4コーナー付近のスタンド前発走となります。こちらもスタート後に直線があるため、ペースは速くなりがちです。
ただし、ペースが速いと言っても未勝利戦や500万下などの下級条件が多いため、スタミナのない馬が多く差し届かないケースは珍しくありません。
そのため、先行馬有利の傾向は強いです。
枠としては最内枠が先手を取りやすいため有利となりますが、砂を被りにくい外枠もすんなりと先行できれば有利となります。
逆に真ん中の枠はどっち付かずとなり、戦績が落ちる傾向にあります。
なお、1600万下などの条件戦になると差し馬の台頭も目立ちます。この距離は条件によって脚質の優位性が変わると考えてください。
ダート2400m
福島競馬場のダート2400mは、向こう正面の2コーナー過ぎからスタートします。
ダート1000mとあまり変わらない位置からスタートしますが、コーナーを6回通過するため小回り適性とスタミナが要求されます。
枠の有利不利はとくにありません。
スタミナ豊富な血統の馬を狙うのがいいため、芝の長距離をイメージしていただければ、ある程度は買い目を絞ることができすでしょう。
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