夏のローカル競馬場のなかでも、出走馬、騎手が最も充実するのが札幌競馬場です。
年によってはG1級のメンバーもそろう札幌記念が行われ、世界各国の名騎手がそろう「ワールドオールスタージョッキーズ」が開催されるのも注目です。
見ごたえのあるレースが数おおく開催される競馬場ですので、傾向をつかんで馬券攻略ができれば一層面白くなることでしょう。
距離別の傾向を紹介します、ぜひ参考にしてみてください。
札幌競馬場の特徴
札幌競馬場は直線が約266mと短く坂もないため、先行有利の傾向が強いです。
洋芝である
寒冷地のため、芝は洋芝になっています。一般的な競馬場は野芝ということもあり、この札幌コースを得意とする馬もいます。
そのため、過去のレース成績はとても重要になりますので、馬柱の札幌競馬場実績は絶対にチェックしてください。
円形状のコースである
コースは円形状になっており、ある意味では特徴らしい特徴のない競馬場となります。
そのため、コーナーが緩やかになっており、外を回ってしまうとかなり不利です。内で上手にレース運びができる馬が上位にくる傾向にあります。
これもまた過去の戦績が活きてきますので、とにかく競馬場実績は見るようにしましょう。
芝1000m
札幌競馬場の芝1000mは、向こう正面中頃からのスタートになります。
基本的に2歳戦が主となるため、札幌芝1000mは内枠の先行馬が有利です。新馬戦などの場合は各馬の脚質がわからないため、短距離志向の血統を中心に選択するといいでしょう。
また、調教の時計も参考になります。各馬の調教時計をみて時計の速い馬を中心にかんがえるのもいいでしょう。
それと、仕上がりの早い牝馬が好走するケースが多いので、札幌芝1000mは短距離血統、調教時計の速い牝馬をピックアップするのが簡単かもしれません。
古馬の場合は後方から差し切る競馬は難しいため、内枠、先行馬を中心に買うことをおすすめします
芝1200m
札幌競馬場の芝1200mは、2コーナーの引き込みからのスタートになります。
傾向としては、逃げ・先行馬が有利ですが、先行馬がそろってハイペースになると後方待機の馬が外から差し切る展開も見受けられるようになります。
ただし、逃げ・先行が有利なのは開催前半で、差しや追い込みが届くようになるのは開催後半と思っていただいて結構です。
もっとも、よほどペースが速くならない限りは「差し-差し」で決まることはありません。
枠順に不利はないので、札幌芝1200mは原則先行馬を中心に考えるようにしましょう。
芝1500m
札幌競馬場の芝1500mは、1コーナー付近のポケットからのスタートになります。
スタート後、200mも走らないうちに2コーナーになりますので、外枠の馬はかなりの不利を強いられることになります。
脚質に関しては先行が有利になりますので、札幌芝1500mは内枠の先行馬を中心にしつつ、人気の先行馬が外枠に入った場合は評価を下げるとよいでしょう。
ただし、差し馬の場合は外枠ということをそこまで気にしなくても大丈夫です。札幌芝1500mにおいて評価を下げるのは、外枠の先行馬だけです。
芝1800m
札幌競馬場の芝1800mは、スタンド前からのスタートになります。
スタート後は200mもしないうちに1コーナーに入るためスローになりやすく、内枠の先行馬が走りやすいコースになります。
開催前半はこの傾向が顕著で、とにかく先行だけではなく差し馬も内枠が有利です。
札幌芝1800mで行われるクイーンステークスなどは露骨なほどこの傾向が強く出ており、人気の差し馬が外枠に入ったらバッサリと切ってもよいくらいです。
下級条件でも同様なので、札幌芝1800mは1枠・2枠を馬券の中心に考えましょう。
芝2000m
札幌競馬場の芝2000mは、4コーナー奥にあるポケットからのスタートになり、最初のコーナーまで余裕があるため、枠順による有利不利はあまりありません。
ただし、直線を3回走りますので、札幌芝2000mは先行馬にとっては少し厳しいコースとなります。
札幌記念なども最後の直線の攻防が激しく、残り100mでガラリと上位陣が入れ替わる展開も珍しくありません。
ですが、条件戦はスタミナのない馬も多いため、先行馬がそのまま残るケースも多いです。
札幌芝2000mは、下級条件は先行有利、札幌記念のような一流馬が出走するレースは差し馬も台頭すると考えましょう。
芝2600m
札幌競馬場の芝2600mは、向こう正面中頃からのスタートになります。スタート後はコースぐるりと一周半します。
スタートしてすぐに3コーナーに入るため、内枠の方が走りやすいです。
枠順に関しては、長丁場になりますので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
展開に関してはスローになりやすいですが、3コーナー過ぎからレースが動く展開も多いため、ロングスパートになりやすく、一介の先行馬では4コーナー手前で早々と馬群に飲まれてしまうこともあります。
どちらかと言えば道中は好位から中団につけ、4コーナ手前からまくり気味に上がっていける馬が向いています。
かなりスタミナを要求されますので、札幌2600mは3000mを走るくらいのイメージで考えるとよいでしょう。スタミナ血統に注目です。
ダート1000m
札幌競馬場のダート1000mは、2コーナー過ぎの向こう正面からのスタートになります。
基本的に下級条件しか行われないため、逃げ馬がほかを圧倒するくらいの成績を残しています。当然騎手もそのことは分かっていますので、前半からハイペースになりやすいです。
それでも前が残るのですから、いかにこのコースが逃げ・先行有利かが分かるのではないでしょうか。
なお、枠順に関しては被せられない外枠の方が走りやすくなります。
とにもかくにも、札幌ダート1000mは何が逃げるのかを探してください。それが札幌ダート1000mの馬券攻略法です。
ダート1700m
札幌競馬場のダート1700mは、スタンド前からのスタートになります。そこでゴール板を一度通過し、ぐるりと一周してゴールをむかえます。
札幌競馬場のダートと言えばこのコースと言うくらいレースが多いため、一概に傾向を出すのは難しいところです。
未勝利戦~1000万下に関しては逃げ・先行が有利となりますので、札幌ダート1700mは前へ行く馬を狙ってください。しかし、オープンクラス以上になりますと、差し馬も台頭してきます。
とくにまくり気味に上がっていくような馬が強く、直線の短さも気にさせません。
差し馬だから届かないだろうと軽視をせず、まくり気味に上がっていけるような器用さがあるかどうかを考えるようにしましょう。
なお、枠順に関しては、内枠よりも真ん中から外寄りの枠の方が有利です。
ダート2400m
札幌競馬場のダート2400mは、向こう正面中頃からのスタートになります。そこからコースを一周半してゴールをむかえます。
距離が長いため展開はスローペースになりやすく、コースロスのない内枠・先行馬が有利です。
狙い目としては長距離血統で、距離不足で大敗していたような馬がガラッと変わるケースもあるため、札幌ダート2400mは人気薄の馬でも侮れません。
似たような距離の中山や小倉のダート2400mの戦績を参考にするのもよいでしょう。
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