「夏にやるから夏競馬?」
「夏競馬っていつからなの?どこで開催してるの?」
「夏競馬の特徴や攻略法を知りたい」
と、このような疑問などを抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では夏競馬が開かれる日程から、楽しみ方、攻略法などを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
夏競馬について詳しくなって、これからの夏を楽しんでください。
目次
夏競馬はいつから?開催日程は7月から
夏競馬と聞いてすぐにピンと来る人は、少ないかもしれません。
簡単に説明すると、春のG1シーズン最後を飾る宝塚記念が終わった後からを「夏競馬」と呼んでいます。
月で言えば、7月から8月(9月の頭にかかることも多い)の開催が夏競馬です。
開催としては、馬産地である北海道開催の函館競馬場と札幌競馬場、本州では新潟競馬場、福島競馬場、中京競馬場、そして九州唯一の開催である小倉競馬場で行われます。
ただ、函館競馬場では6月半ばから開催するので、やや夏競馬シーズンより早目のスタートとなっています。
夏競馬がつまらないのは荒れるから
夏競馬は面白くない、つまらないと感じているファンも一定数いるようです。その一番の理由は、予想がかなり難しいからとされています。
つまり、馬券が荒れるからなかなか当たりづらいので、どうも面白くないと言い換えることができます。
馬券が荒れるのは、いわゆるG1で活躍する実力馬がちょうど休養に入っているシーズンのため、本命にできる馬が少ないからです。
さらに、開催される重賞の多くがハンデ戦と呼ばれるレースであることも関係してきます。
実力のない馬には軽い斤量(きんりょう=騎手の体重を含む馬が背負う重り)、重賞などを勝っている実力馬には重い斤量が背負わされるレースのため、荒れやすいという側面もあるのです。
夏競馬の特徴は?攻略するための2つのヒント!
夏競馬が難しいとは言っても、馬券攻略のヒントがないわけではありません。
そのヒントは以下の2つです
- 夏は牝馬という格言がある
- ローカルで活躍するローカルホースを見つける
では、順番に1つずつ詳しく見ていきましょう。
(1)夏は牝馬という格言がある
昔からの競馬の格言の1つに、「夏は牝馬から買え!」という言葉があります。
実際のところ、夏競馬ではデータ上でも、牡馬よりも牝馬の方が馬券になりやすいという数字が出ているのです。
また、人気のない牝馬でも激走することがあるので、穴馬券の狙い目でもあります。
この理由としては、牝馬の方が牡馬よりも暑さに強いからだとされているようです。
(2)ローカルで活躍するローカルホースを見つける
夏競馬では、その競馬場やその季節限定で大活躍する、いわゆるローカルホースと呼ばれる馬が出てきます。
このローカルホースに注目することで、馬券が当たりやすくなるのです。
ローカルホースが出現する理由としては、実力馬が休養中ということもありますが、ほかの要因もあります。
まず、現地滞在で輸送をしないでレースに臨める場合があることです。
サラブレッドの中には、普段いるトレーニングセンターから競馬場までの輸送にストレスを感じる馬がいて、それがないため好走しやすいのです。
次に競馬場の形態が、主要4場(京都、阪神、東京、中山)と違って坂がほとんどなく、平坦で走りやすいことがあります。
なかには急な坂が苦手な馬もいますから、こういうタイプの馬にとっては、夏競馬開催の競馬場がうってつけというわけです。
最後に季節的な要因です。
一般的には馬は寒さよりも暑さに弱いとされています。ただし、当然例外もあって、汗をかく季節の方が好きなのは人間だけではなく、馬にもいるのです。
ほかの馬が暑さを苦手とする分だけ、より好走しやすくなります。
夏競馬はサマーシリーズを楽しむ!
夏競馬は中央競馬にとっては地味なシーズンとなりがちですから、それを盛り上げるためのイベントがあります。
それが、サマースプリントシリーズとサマーマイルシリーズ、サマー2000シリーズという、3つの距離ーの王者を決めるシリーズです。
サマースプリントシリーズは、主に夏競馬で行われる1000~1200mの6つの短距離重賞での、トータルの獲得ポイントで争われます。
サマーマイルシリーズは、5つのマイル重賞の、トータル獲得ポイント、サマー2000シリーズは、5つの2000m重賞での、トータル獲得ポイントで競われます。
各シリーズの獲得ポイント1位を管理する馬の陣営には、5000万円のボーナスが支払われるのです。
【Q&A】夏競馬についての2つの疑問
わりと地味なせいで、夏競馬に対していくつか疑問を持っている方もいるはずです。
代表的な疑問の解答を以下で行います。
(1)夏にG1がないのはどうして?
夏競馬を盛り上げるためにG1レースを開催すればいいのに、どうしてやらないのかという疑問があるかもしれません。
しかしながら、春シーズンで激戦を重ねた馬が秋シーズンのG1に備えるためには、一定期間の休養が必要です。
また、暑さに弱い馬が多いので、この時期は強豪馬を休ませたいということも理由に挙げられます。
ただ、夏競馬の大一番であるG2の札幌記念については、G1に昇格するのではないか、ということは長年言われています。
もしかしたら、将来的には夏競馬にG1ができるかもしれません。
(2)どうして夏に東京や中山、京都、阪神で競馬がないの?
年始から春シーズンまで、東京競馬場、中山競馬場、京都競馬場、阪神競馬場の主要4場はかなりの頻度で開催されています。
そのせいで、芝コースに痛みが出やすくなっており、この時期に芝を養生させるのに開催を休む必要があります。
そのために、この時期にローカル競馬場で開催するのです。
また、北海道開催の場合、涼しい北海道で馬を過ごさせることができるためという理由もあります。
夏競馬には夏競馬の楽しみ方がある
派手なG1レースや強豪馬の参加は見込めないものの、各ローカル競馬場にはその地域ならではのグルメや名物があります。
ギャンブル目的だけでなく、その地域を旅行しながら競馬を楽しむということもできるのです。
また、夏競馬には独特の攻略方法もありますので、普段の競馬ではつかわない予想方法や、大穴馬券を狙うなどの楽しみもあります。
みなさんそれぞれの夏競馬の楽しみ方を見つけて、暑い季節に熱い競馬を堪能してください。