競馬コラム

競馬の左回りとは?右回りとの違いや左回りの競馬場・得意な馬の特徴を解説

競馬の予想をしていると、「左回りが得意」「左回り巧者」といった言葉を目にすることがあります。

競馬では、競馬場によって馬がコースを回る方向が異なり、左回りと右回りの2種類があります。

では、左回りと右回りでは何が違うのでしょうか。また、左回りが得意な馬にはどのような特徴があり、馬券予想ではどのように活用すればよいのでしょうか。

この記事では、競馬の左回りについて、以下のポイントを詳しく解説します。

  • 競馬の左回りとは何か
  • 左回りの競馬場はどこなのか
  • 左回りと右回りの違い
  • 馬の「手前」と左回りの関係
  • 左回りが得意な馬の特徴
  • 左回りを競馬予想に活用する方法

競馬初心者の方にも分かりやすく解説し、最後には左回りを競馬予想に活用するときのチェックポイントも紹介します。

競馬の左回りとは?

左回りを説明している画像

競馬の「左回り」とは、競走馬がコーナーを左方向に曲がりながらコースを走ることです。

JRAの競馬場には右回りと左回りのコースがあり、競走馬はコースの形状に合わせてコーナーを走ります。

日本の中央競馬では、競馬場によって左回りと右回りが分かれています。

左回りと右回りの違い

左回りと右回りの最も大きな違いは、コーナーを曲がる方向です。

例えば、東京競馬場は左回り、中山競馬場は右回りです。

ただし、競馬予想では「左回りだから有利」「右回りだから不利」と単純に考えることはできません。

競馬場によって直線の長さ、コーナーの形状、坂、高低差などが異なるためです。

そのため、左回り・右回りだけでなく、どの競馬場で、どの距離を走るのかまで確認することが重要です。

中央競馬の左回りは東京・新潟・中京

JRAの中央競馬で左回りとなっている競馬場は、東京競馬場・新潟競馬場・中京競馬場の3つです。

JRAの競馬用語辞典「本馬場」でも、東京・新潟・中京が左回りとされています。

中央競馬の左回りを覚えるなら、「東京・新潟・中京=左回り」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

左回りの競馬場3つを紹介

左回りの競馬場を説明する画像

同じ左回りでも、東京・新潟・中京ではコースの特徴が大きく異なります。

そのため、競馬予想では「左回り」という条件だけでなく、どの競馬場で走るのかまで確認することが重要です。

(1)東京競馬場

東京競馬場は、中央競馬を代表する左回りの競馬場です。

JRAによると、東京競馬場の芝コースは1周距離が2,083.1m、最後の直線は525.9mあります。

また、日本ダービーやジャパンカップなどの主要GⅠが開催される競馬場としても知られています。

東京競馬場は直線が長いだけでなく、コース全体に起伏があります。

そのため、東京競馬場の実績を見るときは、単に「左回りで好走した」というだけではなく、東京競馬場のコース形態や今回の距離に対応できるかを見ることが重要です。

JRA公式「東京競馬場 コース紹介」

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(2)新潟競馬場

新潟競馬場も左回りです。

新潟競馬場の大きな特徴は、芝外回りコースの長い直線です。

JRAによると、芝外回りコースの直線距離は658.7mあります。

さらに、新潟競馬場には芝1000mの直線コースがあります。

いわゆる「千直」と呼ばれる特殊な条件で、コーナーを一度も回らずにゴールを目指します。

そのため、新潟での実績を見るときは、「左回りが得意」だけでなく、「新潟のコース形態に適性があるか」という視点も重要です。

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(3)中京競馬場

中京競馬場も左回りです。

中京競馬場では、高松宮記念やチャンピオンズカップなどのGⅠが開催されます。

JRAによると、芝コースの直線距離は412.5m、高低差は3.5mです。

東京競馬場や新潟競馬場と同じ左回りですが、コース形態は大きく異なります。

そのため、「東京で好走したから中京でも好走する」と単純に判断するのではなく、中京競馬場での実績や距離適性も確認したいところです。

JRA公式「中京競馬場 コース紹介」

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左回りと右回りで馬の走り方は変わる?

左回りを理解するうえで知っておきたいのが、競走馬の「手前」です。

馬には「左手前」と「右手前」があり、走っている方向やコーナーなどに応じて手前を使い分けます。

左回りと右回りではコーナーを曲がる方向が逆になるため、馬の身体の使い方にも違いが出ます。

左回りでは左手前、右回りでは右手前で走る

競走馬には「左手前」と「右手前」があります。

JRAによると、コーナーでは右回りなら右手前、左回りなら左手前で走ります。

これは、コーナーを曲がる際に走りやすくするためです。

逆の手前でコーナーを回ろうとすると、先行する脚が外側になるため、遠心力によって外側へ膨れやすくなります。

一方、最後の直線では、走りやすい手前に替えることがあります。

そのため、左回りのレースでは「コーナーで左手前を使う」と理解しておくと、競走馬の走り方を考えるうえで分かりやすいでしょう。

JRA公式「手前」

馬によって左回り・右回りの得意不得意がある

競走馬にはそれぞれ走法や身体の使い方に個体差があります。

そのため、左回りと右回りで走りやすさが異なり、レースでのパフォーマンスに差が出る馬もいます。

ただし、1~2レースの結果だけを見て「左回りが苦手」と判断するのは早計です。

距離、馬場状態、展開、相手関係など、ほかの条件も合わせて判断する必要があります。

左回りが得意な馬の特徴

左回りが得意な馬の特徴を説明している画像

左回りのレースで繰り返し好走している馬は、競馬ファンから「左回り巧者」と呼ばれることがあります。

では、どのような馬を左回り巧者と考えればよいのでしょうか。

左回りで複数回好走している

最も分かりやすい判断材料は、過去の左回り成績です。

例えば、左回りのレースを何度も走って上位に入っている馬は、左回りへの適性を判断する材料になります。

ただし、単純に勝利数だけを見るのではなく、どの競馬場で、どの距離を走ったのかまで確認しましょう。

同じ競馬場で好走している

「左回りが得意」という情報だけでなく、今回と同じ競馬場で好走しているかも重要です。

例えば東京競馬場で行われるレースなら、東京競馬場での過去成績を確認します。

東京・新潟・中京はすべて左回りですが、コース形態はそれぞれ異なります。

そのため、「左回り適性」と「競馬場適性」は分けて考えることが大切です。

右回りと左回りの成績に差がある

左回りと右回りの成績を比較する方法もあります。

例えば、左回りでは複数回勝利している一方、右回りでは着順が安定しない馬なら、コースの回り方がパフォーマンスに影響している可能性があります。

特に、同じような距離・クラス・馬場状態で左右の成績に差がある場合は、予想材料としてチェックしておきたいポイントです。

左回りが苦手な馬はいる?

左回りのレースで成績が振るわない馬もいます。

しかし、「左回りで凡走した=左回りが苦手」とは限りません。

左回りで凡走しただけでは苦手とは判断できない

例えば、左回りで過去に凡走していたとしても、そのレースが強いメンバーとの対戦だった可能性があります。

また、距離が合っていなかったり、展開が向かなかったりした可能性もあります。

そのため、着順だけで左回りへの適性を判断するのは避けましょう。

距離や馬場など他の条件も確認する

左回りの成績を確認するときは、

  • 距離
  • 芝・ダート
  • 馬場状態
  • 枠順
  • 脚質
  • 展開
  • 相手関係

なども合わせて確認することが重要です。

左回りの競馬場ごとに適性は違う

東京・新潟・中京はすべて左回りですが、それぞれコースの特徴は大きく異なります。

そのため、「左回り巧者」というだけでなく、どの左回り競馬場が得意なのかまで見ると、より細かく適性を判断できます。

東京・新潟・中京は同じ左回りでも特徴が異なる

東京競馬場は長い直線と起伏のあるコース、新潟競馬場は長い直線や芝1000mの直線コース、中京競馬場は長い直線と坂など、それぞれ異なる特徴があります。

そのため、東京で好走した馬が新潟や中京でも同じように走れるとは限りません。

「左回り巧者」より「競馬場巧者」に注目する

馬券予想では、「左回りが得意」という大きなくくりだけでなく、今回の開催競馬場で好走経験があるかを確認しましょう。

特に、同じ競馬場で複数回好走している馬は、コース適性を判断するうえで分かりやすい材料になります。

左回りのレースを予想するときの5つのチェックポイント

左回りのレースを予想するときは、次の5項目を確認しましょう。

(1)左回りの過去成績

まず確認したいのが、過去の左回り成績です。

ただし、「左回り○戦○勝」という数字だけではなく、どのレースで好走したのかまで確認しましょう。

(2)今回と同じ競馬場の成績

次に確認したいのが、今回と同じ競馬場での実績です。

東京なら東京、中京なら中京、新潟なら新潟の成績を確認します。

同じ左回りでも競馬場が変わればコース形態も変わるため、重要なチェックポイントです。

(3)距離適性

左回りの成績と距離適性をセットで考えます。

例えば東京1600mで好走していた馬が、東京2400mでも同じように走れるとは限りません。

「左回りが得意」だけではなく、「左回りのどの競馬場・どの距離が得意なのか」まで見ることが重要です。

(4)脚質と展開

逃げ・先行・差し・追い込みといった脚質も重要な予想材料です。

左回りへの適性がある馬でも、展開が合わなければ能力を発揮できないことがあります。

そのため、左回り適性だけでなく、今回のメンバー構成から展開も考えてみましょう。

(5)馬場状態

過去に左回りで好走していたとしても、そのレースが良馬場だったのか、道悪だったのかによって評価は変わります。

今回のレースと過去の好走レースで馬場状態が大きく異なる場合は注意しましょう。

左回りの実績がない馬は消すべき?

初めて左回りを走る馬もいます。

その場合、左回り実績がないという理由だけで評価を下げる必要はありません。

初めて左回りを走る馬の判断方法

左回り未経験馬を判断するときは、

  • 距離適性
  • 競馬場のコース形態
  • 脚質
  • 血統
  • 走法
  • 過去のレース内容

などを総合的に確認しましょう。

特に若い馬は左回りのレース自体を経験していないケースもあるため、実績だけで判断すると評価を誤る可能性があります。

血統や走法などから適性を考える

左回りの実績がない場合は、過去のレース映像などからコーナーでの走り方を確認する方法もあります。

ただし、走法だけから左回り適性を断定するのは難しいため、あくまで複数ある判断材料の一つとして考えましょう。

左回りだけで馬券を決めるのは危険

左回りの実績は、競馬予想において確認しておきたい材料の一つです。

しかし、「左回り巧者だから買い」と単純に判断するのは適切ではありません。

コース適性は予想ファクターの一つ

競馬では、コース適性以外にも、

  • 距離適性
  • 馬場状態
  • 枠順
  • 脚質
  • 展開
  • 相手関係
  • 馬の状態

など、さまざまな要素があります。

左回りへの適性は、これらと合わせて判断する予想ファクターの一つです。

他の条件と組み合わせて判断する

例えば、

「左回りは得意だけど距離が長い」
「東京は得意だけど今回は中京」
「左回り実績はあるけど道悪が苦手」

という馬もいます。

一方で、「左回りの実績はないものの、今回の距離やコース形態が合いそう」という馬もいます。

そのため、左回り適性だけで馬券を決めるのではなく、今回の条件にどれだけ適性があるのかを総合的に考えることが重要です。

競馬の左回りに関するよくある質問

競馬の左回りについて、予想をするときに気になりやすい疑問をまとめました。

左回りと右回りはどちらが有利?

左回りと右回りのどちらが一律に有利ということはありません。

競馬場の形状、距離、馬場状態、展開、競走馬の適性などによって変わります。

左回りが得意な馬はどうやって見分ける?

左回りのレースで繰り返し好走している馬は、左回りへの適性が高い可能性があります。

特に、右回りと左回りの成績に明確な差がある馬は、コース替わりの際に注目したい存在です。

左回りの競馬場はどこ?

中央競馬では、東京競馬場・新潟競馬場・中京競馬場が左回りです。

それぞれコースの形状や直線の長さなどが異なるため、「左回りだから得意」と一括りにするのではなく、今回走る競馬場との相性も確認することが大切です。

左回りの競馬場を簡単に覚える方法は?

中央競馬なら、「東京・新潟・中京=左回り」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

まとめ|左回りは競馬予想でどう活用する?

競馬の左回りとは、競走馬がコーナーを左方向に曲がりながら走るコースです。

中央競馬では、東京・新潟・中京が左回りです。

また、競走馬はコーナーで回る方向に応じて手前を使い分けるため、馬によってコースの回り方に対する適性が異なる場合があります。

競馬予想で左回りをチェックするときは、

【1】左回り実績
【2】今回と同じ競馬場の実績
【3】距離適性
【4】脚質・展開
【5】馬場状態

を確認することが重要です。

特に重要なのは、「左回りが得意」という情報だけで判断しないことです。

東京・新潟・中京はすべて左回りですが、それぞれコース形態が異なります。

「左回り」という大きなくくりだけではなく、今回走る競馬場・距離・馬場・展開まで含めて、その馬に条件が合っているのかを見ることで、コース適性をより具体的に判断できます。