現在、春と夏にローカル開催されている新潟競馬場は、1965年に現・豊栄市で開場しました。
1999年までは右回りの競馬場でしたが、改修工事を経て2001年からは左回りの競馬場へと生まれ変わっています。
また、シンボリルドルフとオルフェーヴルという2頭の三冠馬がデビューした競馬場です。
新潟大賞典、アイビスサマーダッシュ、関屋記念、レパードステークス、新潟2歳ステークス、新潟記念という6つの平地重賞レース(いずれもG3)が行われます。
夏開催を中心として、わりとタイムの速いレース決着が多い競馬場でもあります。
目次
新潟競馬場のコース特徴
新潟競馬場では、芝コースに外回りと内回りのコースがあり、高低差は最高でも2.2mと基本的にローカル競馬場にありがちな平坦なコースとなっています。
特に、ダートコースは起伏がほとんどありません。
ダートコースや芝短距離レース以外は、直線の決め手勝負となることが多いコースです。
直線1000mのレースがある
新潟競馬場の特徴といえば、なんと言っても直線だけの1000mのレースがあることでしょう。
日本で直線だけのレースが行われるのは、新潟競馬場のみです。
千直とも略されるコースで、重賞であるアイビスサマーダッシュもこの距離で行われます。
日本最長の直線がある
直線1000mのレースがあるだけではなく、通常コースの直線でも日本で一番長いのが、外回りコースの直線です。
長さは約659mもあり、日本一のコースとも言われる東京競馬場の直線が約526mなので、いかに長いかが分かるかと思います。
芝1000m
すでに触れましたが、芝1000mは新潟競馬場を代表する名物コースです。
スタンドのはるか向こうからスタートして、そのまま一気にゴールするというダイナミックなレース観戦ができます。
ほかの距離では馬が走らない、外ラチ沿いの芝の状態が良いため、以前から外枠が有利なコースとして知られています。
開催の後半では、特にその特徴が顕著に出ます。外枠を中心に狙いましょう。
また、ペースはかなり速いものの、逃げ・先行が圧倒的に有利な脚質となっています。
芝1200m
芝1200mは内回りコースで行われます。
スタートから3コーナーまで約450mと余裕があるため、スプリント戦のわりに先行争いはそれほどキツくなりません。
内回りは直線が約359mと、外回りコースより300mも短いとはいえ、ローカル競馬場としてはかなり長い方です。
しかし、距離的なこともあって、やはり、逃げ・先行が有利なコースとなっています。
枠順での有利不利は特にありません。
芝1400m
芝1400mは本来外回り、内回り両方のコースがありますが、今は内回りコースのみでのレースになっています。
向正面の直線からさらにはみ出した、2コーナーのポケットからスタートし、3コーナーまで約650mもありますから、先行争いはそれほど激しくなりません。
こちらも距離的に逃げ・先行馬が有利で、枠順としては外枠の方がやや有利な傾向があります。
芝1600m
新潟2歳Sや関屋記念が行われる外回りのコースです。
向正面のスタートから3コーナーまで約550mもあり、こちらもペースはそれほど速くならず、1マイル戦にしては、直線勝負となることが多くなっています。
差しが有利なように見えて、下級レースでは意外と逃げ・先行馬が前残りするパターンもあります。
ですが、基本的には瞬発力のある馬が脚質問わず有利なコースです。
枠順としては基本的に外枠の方が有利で、1枠はあまり良い結果を残していません。
芝1800m
新潟競馬場の芝1800mは外回りコースで、1600mより距離が200m長いです。
距離の延長分がそのままスタート位置となり、向正面のスタートから3コーナーまで約750mあります。
そのため、終始馬群が直線まで固まり、直線だけの競馬になりやすくなっています。
脚質も差し馬が有利ではありますが、逃げ・先行馬もそこそこ粘るため、脚質よりも瞬発力重視で予想しましょう。
枠順としては外がかなり有利ですので、6枠よりも外が狙い目です。
芝2000m(内回り)
2歳と3歳の下級条件レースでしか使用しないコースのため、レベルの高い上級レースしかしない人にとっては、ほとんど縁のないコースかもしれません。
新潟の芝2000mは内回りの周回レースとなっており、スタートは内回りの直線入り口付近です。
最初の1コーナーまで440m程で、距離的にもかなり落ち着いたペースになりやすく、差しだけではなく逃げ・先行も十分馬券圏内になります。
枠順としては1・7・8枠の極端な内と外があまり良くなく、真ん中付近の枠が狙い目です。
芝2000m(外回り)
こちらは新潟記念も行われる、2000mのメインコースです。
スタートは向正面の2コーナー奥にあるポケットからで、1800mよりさらに200m分スタートから3コーナーまでの直線が伸びます。
そのため、3コーナーまで約950mもあり展開も落ち着きやすく、枠順による有利不利はありません。
さすがにこの距離になると差し馬が台頭しやすく、追い込み馬もそれなりに馬券に絡みやすくなります。
ただし、スローペースになりやすいせいか、勝率では意外と逃げ馬も良く、決め手があればそれほど気にしない方が良いかもしれません。
芝2200m
新潟2200mは内回りコースで行われます。
スタートは外回りの直線入り口と内回りの直線入り口の中間あたりの、正面スタンド前からです。
1コーナーまで640m弱ですから、距離的なこともあり前半はかなりスローペースになりやすいです。
ただ、前半がスローであることと、直線が短いことを騎手が意識するせいか、わりと仕掛け所が早くなるため、新潟特有の瞬発力勝負というよりは長く脚を使える馬が有利となっています。
勝率で考えると差しが有利ですが、馬券圏内の3着以内で見ると、先行馬の信頼度が高いです。
枠順としてはスタートからの直線の長さのわりに、圧倒的に1・2枠が有利となっています。
芝2400m
新潟の芝2400mは内回りコースを使用しますが、下級条件でしか行われていません。
スタート位置は、外回りの直線入り口よりさらに奥からで、1コーナーまでは約840mと、内回りとはいえかなり長い距離です。
距離的な問題もあり、前半はかなりスローで流れる傾向が強いと言えるでしょう。
脚質では、2200mと同様に差しが有利ですが、後方から一気に早目に仕掛けるマクリもハマりやすいコースです。
枠順としては内と外が不利になっており、真ん中の枠が狙い目といえます。
ダート1200m
ダートコースの直線は約354mと、芝同様にローカル競馬場のわりには長いです。
向正面の2コーナー付近にあるスタートから、3コーナーまでは約525mもあるため、ダート短距離戦でも先行のポジション争いはさほど激しくなりません。
ダート1200mのスタート位置は芝コースにかかっており、長く芝コースを走れる外枠が有利な傾向にあります。
ダート短距離戦の傾向である前残りが特に出やすいコースで、最終コーナーの先頭付近にいることが勝利のポイントとなります。
そういうこともあり、逃げがかなり有利です。
ダート1800m
新潟ダート1800mは、ダートコースを1周します。
1コーナーまで約390mのため、距離のわりには先行争いは激しくなりやすいです。
ただし、一度隊列が決まるとその後は落ち着いたペースになりやすく、逃げ・先行の脚質が有利です。
これは、ほかの競馬場にあるダートコースと同じとなります。
一方で、マクリが決まるコースでもあり、後方の馬でも乗り方によっては馬券になる可能性は十分にあります。
枠による有利不利は特にありませんが、2枠の信頼度が若干低いです。
▼ほかの競馬場の特徴も見てみる!
>>競馬場の特徴を一覧でチェック!